昨日、ガジェマガ・トーマス氏のYouTube動画「【クソコメ反論】ドラム式洗濯機が縦型より優れる理由【乾太くん】」を見ました。
見終わって思ったこと。
トーマス氏、めちゃくちゃ分かる。
というか今回は、洗濯屋として100%賛成。いわゆる禿同です。
私は国家資格のクリーニング師。仕事では毎日、衣類を洗っています。そして自宅では現在、縦型洗濯機+乾太くんを使っています。
そんな私が見ても、今回の動画には同意しかありませんでした。
1.ガジェマガが「ガジェット×生活改善」なら、イチカワは「洗濯×時間創出」
私はもともとガジェマガが好きです。あのくらい尖った発信が好きだし、言いにくいこともハッキリ言う。そして何より、トークが上手い。
万人に嫌われないように全部の角を丸めました、みたいな発信より、私は圧倒的にこっちのほうが好きです(笑)
ガジェマガって、「ガジェット×生活改善」なんです。スペックを紹介して終わりではなく、それを使うことで生活から何をなくせるのか、どれだけ楽になるのかまで伝える。そこが面白い。
ちなみに私がよく見る「がまぐち夫婦の節約チャンネル」も、たまに「今日ちょっとトーマス味あるな(笑)」と思う動画があります。
そんなトーマス氏が今回「洗濯機」を語った。私は洗濯屋です。そりゃ見ます。
そして動画を見ながら、自分の考え方も整理できました。ガジェマガが「ガジェット×生活改善」なら、私のは「洗濯×時間創出」なのかもしれません。
洗濯屋なのに何を言ってるんだ、と思われそうですが、自宅でまで洗濯を頑張りたくありません(笑)
洗濯物を干しても何か新しいものが生まれるわけじゃない。食器を1枚ずつ洗っても仕事が前に進むわけじゃない。
必要な作業=自分でやらなければならない作業ではありません。
洗濯機にできるなら洗濯機にやってもらえばいい。その時間で子どもと遊びたい。筋トレしたい。仕事したい。寝たい。
我が家はこれから子どもが3人になります。だったら家事を上手にこなす方法より、家事に使う時間を減らす方法を考えたい。
分野は違っても、トーマス氏と目指している方向はかなり近い。だから今回の動画、同意しかありませんでした。
2.「縦型で洗って干せばいい」――だから、その「干す」をなくしたいんだって!
今回の動画では、トーマス氏に寄せられた、いわゆる「クソコメ」が紹介されています。その中に「縦型洗濯機で洗って干せばいい」という趣旨のものがあります。
だから、その「干す」をなくしたいんだって!(笑)
縦型で洗濯できることも、干せば乾くことも誰でも知っています。ドラム式洗濯乾燥機なら、洗濯物を入れてボタンを押す。そして次に人間が触るときには乾いている。
洗濯物を取り出す。ハンガーを用意する。1枚ずつ干す。乾いたら取り込む。減らしたいのは、この工程です。
今回の動画は洗濯機選手権ではありません。
洗濯という家事に使う時間を、ドラム式洗濯機で減らす。
その話がメインなんです。
3.「ドラム式は洗浄力が低い」――そんなに単純な話ではない
そして「ドラム式洗濯機は縦型より洗浄力が低い」という話。
洗濯屋としては、そんなに単純な話ではないと思います。
ドラム式は衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」。縦型は水流を使った「もみ洗い」。そもそも洗い方が違います。
それを一括りにして「縦型=洗浄力が高い」と言われると、
はい、洗濯のこと全然分かってない(笑)
と思ってしまいます。
では、なぜ縦型のほうが「スッキリ洗えた」と感じる人がいるのか。私は、洗浄力だけではなく「すすぎ」の違いも大きいんじゃないかと思っています。
縦型は比較的たっぷりの水を使ってすすげます。洗濯は汚れを衣類から離して終わりではありません。離れた汚れを外へ出して、初めて終わりです。
だから「縦型のほうがキレイ」という体感があったとしても、それを単純に「縦型のほうが洗浄力が高い」で片付けるのは違うと思っています。
4.洗浄力を語るなら、まず「何℃の水で洗ってるの?」
私は洗浄力の話になると毎回思います。
何℃の水で洗ってるの?
これ、メディア取材のときにもよく使う例えです。カレーを作った鍋や、豚の角煮の白く固まった脂。冷たい水だけで簡単に落ちますか?
落ちないですよね。お湯にしますよね?
じゃあ洋服は?
人間が着た洋服には当然皮脂が付いています。皮脂も油脂の一種です。
ちなみに「油」と「脂」は似ていますが、一般的には常温で液体のものを「油」、固まりやすいものを「脂」と書き分けます。サラダ油は「油」、豚の脂や牛脂は「脂」です。
だから私は、洗浄力を語るなら洗剤の名前より先に「何℃の水で洗ってるの?」を聞きたくなるんです。
皮脂汚れが衣類に残れば、時間が経って酸化し、黄ばみなどの原因になることもあります。カレー鍋や角煮の脂は冷たい水では落ちにくい。それはみんな知っている。
なのに洋服になった途端、洗濯機へ入れてボタンをポチッ。それだけで全部キレイになると思っている。
そんなに洗濯って簡単じゃないから(笑)
北海道・札幌の真冬の水道水なんて、本当に冷たいです。そんな冷たい水で皮脂汚れを洗って「洗浄力弱いな」と言われても、
洗濯は化学です。お湯も使おうよ。
と思います。
もちろん何でも高温で洗えばいいわけではなく、衣類によって適した温度は違います。でも、ドラム式か縦型かを語る前に、まず水温です。
だから我が家は、洗濯機の壁出し水栓を切り替えやすいシングルレバー混合水栓にしています。

我が家の洗濯機の混合水栓
我が家の基本は「洗いはお湯、すすぎは水」。
必要な工程だけお湯を使う。これが我が家の洗濯です。
5.洗濯の時短の裏ワザを「洗濯博士」が伝授!
名前が博基ということもあって、SNSでは勝手に「洗濯博士」を名乗っています(笑)
とはいえ、本業はクリーニング屋。仕事で毎日洗濯しているので、家でまで洗濯はしたくありません。
だから私が考える時短は「どうすれば家事を早くできるか?」ではなく、
そもそも、その工程やる必要ある?です。
最近は新築住宅でも、洗う→干す→畳む→しまうまでの家事動線を考えたランドリールームがあります。もちろん便利だと思います。
でも私は、動線を短くするより、工程そのものを減らしたい。
しかも、ここから紹介する方法なら家を建て替えなくても今日からできます。
洗濯ネットで、洗う前から仕分けしておく
我が家では洗濯機の近くに、最初から洗濯ネットを3つ用意しています。
・妻の靴下用
・妻の下着用
・夫の下着・靴下用
脱いだらそのまま決めたネットへ入れるだけなので、洗濯かごへ入れるのと手間はほとんど変わりません。
でも洗濯するときは、
洗濯ネットを、ポイポイポイ。
洗剤を、ピュッピュッピュッ。
洗濯機を、ポチッ。
夫婦2人分なら、だいたい10秒で洗濯スタートです。
これこそ時短でしょ(笑)
特に子どもがいたり家族が多かったりする家庭で、靴下を全部バラバラに洗濯機へぶち込んで、あとから「これは誰の?」「片方どこ?」とやっていたら、そりゃ時間が溶けます。
最初から分けておけば、あとから仕分ける必要がありません。

妻の靴下用・妻の下着用・夫の下着靴下用。脱いだ時点で分けておけば、洗濯後の仕分け作業を減らせます。
靴下を揃えるだけの時短裏ワザ
そして個人的にかなりおすすめなのが、同じ靴下を複数まとめて買うこと。私は同じ靴下を12足用意しています。
同じ靴下なら「組まない・探さない・選ばない」。
洗濯後にペアを作らない。片方を探さない。干すときも組み合わせを考えない。朝にどれを履くか悩まない。ロゴの向きを見て左右を確認する必要もありません。
現在は1足破れて、1足紛失したので11足。それでも全部同じなので、何も困りません。

同じ靴下を揃えておけば、組む・探す・選ぶという毎日の小さな作業をなくせます。
12足なのは、洗濯に携わる回数を増やさないため
別に12足が正解というわけではありません。ただ、6足だと1週間もちません。
週末にまとめて一発で洗濯を終わらせようとしても、その前に靴下がなくなるので、途中でもう一度洗濯に携わる必要が出てきます。それでは「洗濯に時間を使わない」という今回の考え方と逆です。
週に何度も洗濯に携わらず、週末にまとめて処理するなら、個人的には最低でも9足くらいは欲しいところ。私はさらに余裕を持たせて12足にしています。
洗濯物を早く処理するだけが時短ではありません。
そもそも洗濯に関わる回数を減らす。
これも立派な時短です。
たくさん持つと、結果的に長持ちする
同じ靴下をたくさん持つと、1足あたりの出番も減ります。お気に入りの2〜3足だけをヘビーローテーションするより、破れたり、ほころんだりするまでの期間も長くなります。
私の場合、3年くらい余裕で使えます。
例えば3足990円くらいの価格帯なら、4セット買って約4,000円。約4,000円で3年使えて、その間「組む・探す・選ぶ」がほぼなくなるなら、コスパも悪くないし、タイパはかなり良いと思います。
1週間分を、一度に洗えるサイズにする
普段履く靴下は、できるだけスニーカーソックスやフットカバーのような短いものを選んでいます。理由は、1週間分をまとめても洗濯ネットに入るから。
ロングソックスは同じ7足でもネットがパンパンになります。短い靴下ならかなりコンパクトなので、一度にまとめて洗いやすい。
これはバスタオルも同じです。
大判バスタオルなら3枚しか入らないところ、コンパクトなエコバスタオルなら6枚入る。
「1枚を早く洗う」より「1回で何日分を処理できるか」。洗濯に携わる回数を減らすなら、こっちの方が大事です。
ただし北海道の真冬は別。厚手の真冬用ソックスを12足なんて持っていませんし、かさばるのでそんなにまとめて洗えません。
なので我が家は「普段は短い靴下を多めに持ってまとめ洗い」「真冬は厚手ソックスへ切り替える」の2パターンで回しています。
靴下を1足ずつピンチハンガーに干さなくてもいい
靴下を1足ずつ干すのも面倒なら、平置きできる干しネットへ重ならないようにポイポイ置くだけでもいい。
靴下を1足ずつピンチハンガーに挟んで、乾いたらまた1足ずつ外す。今さら私にそれをやれと言われたら地獄です(笑)
そしてズボラーの極み。
その平置きネットを、そのまま靴下置き場にしてしまえばいい。
乾いた靴下を取り込む。しまう。その工程すらなくなります。

平置きで乾かし、そのまま靴下置き場にすれば「取り込む・しまう」の工程まで減らせます。
肌に触れるものは、我が家では柔軟剤なし
靴下や下着など、汗を吸ってほしいものには我が家では基本的に柔軟剤を使いません。柔軟剤は種類や使い方によって、タオルなどの吸水性を下げることがあります。
肌に触れるものなのに、わざわざ吸水性を落としたくない。そして使わなければ、柔軟剤を買う・量る・補充する工程も減ります。
洗剤はワンプッシュ。計量する工程をなくす
我が家では花王のアタックZERO ワンハンドタイプを使っています。
キャップを開けて、洗剤を量って、また戻す。1回なら大した作業ではありませんが、毎日のことなら、その工程自体なくしていい。
必要回数をピュッピュッと押すだけです。
だから、洗濯ネットをポイポイポイ。洗剤をピュッピュッピュッ。洗濯機をポチッ。
夫婦2人分なら10秒くらいで洗濯をスタートできます。

キャップで洗剤を量る工程をなくせるワンハンドタイプ。毎日の小さな作業をひとつ減らせます。
縦型洗濯機はこちら
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ドラム式洗濯機はこちら
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花王が好きな理由も、結局「手間を減らしてくれる」から
ちなみに私、気づけば花王の商品をかなり使っています。ビオレやキュレルも好きで、理由のひとつが「詰め替えなのに詰め替えなくていい」仕組み。
普通なら最後まで絞って、袋を開けて、こぼさないように移し替える。
しかも家庭では「で、誰が詰め替えるの?」問題まであり意外とストレス(笑)
でも吊り下げノズルなら、詰め替えパックをそのままセットしてキャップを付け替えるだけ。
こういう小さい家事の手間を減らしてくれるところが、花王推しになる理由のひとつです。

詰め替えパックをそのままセット。ボトルへ移し替えず、キャップを付け替えるだけです。
プロだからこそ、無駄な工程が見える
長年クリーニングを仕事にして、毎日洗濯してきたからこそ思います。知識と経験を積むと「これは必要」「これは別にやらなくていい」の違いが分かってきます。
初心者の頃ほど何かを足したくなる。でも経験を積むと、何をしなくてもいいのかが見えてくる。
筋トレでも同じだと思います。いろんな種目や小技を増やすより、経験を積んだ人ほど「何が必要で、何が無駄か」が分かっている。
洗濯も同じです。
プロとして洗濯を極めてきたからこそ、「やらなくていいこと」が分かる。だから家では、とことん無駄な工程を省いています(笑)
仕分けない。ペアを組まない。探さない。選ばない。1足ずつ干さない。取り込まない。しまわない。洗剤を量らない。
時短というと「10分早く終わらせる方法」を探しがちですが、毎日発生している数秒・数分の作業そのものを消していく。
それが私の考える時短です。
ここまで読んだあなたは、今日から「洗濯博士の生徒」です(笑)
6.双子が生まれる我が家は「1回目は乾太くん、2回目はドラム式」
実は一昨年、今の洗濯機へ買い替えたときから、妻とは「子どもが2人になったら、次こそドラム式だね」と話していました。今回の動画を見て急に欲しくなったわけではありません。
そこへ、まさかの双子(笑)
子どもが2人になるどころか、息子を合わせて一気に3人になります。
こうなったらもう、次はドラム式洗濯乾燥機1択。
ただし乾太くんは残します。人生で買って良かったものトップ3級に好きなので(笑)
我が家が考えているのは「1回目は乾太くん、2回目はドラム式洗濯乾燥機」。
まずドラム式で1回目を洗濯して、終わったら乾太くんへ移す。空いたドラム式で2回目を洗濯し、こちらはそのまま乾燥まで任せる。
これなら1回の洗濯日に、2回分をまとめて処理できます。
子どもが3人になって洗濯物が増えるから、毎日もっと頑張って洗濯する。
ではありません。
洗濯物が増えるからこそ、毎日洗濯しなくて済む設備にする。
人間が頑張るんじゃない。洗濯機にもっと働いてもらう。
さらに普段着やタオルも、できるだけ乾燥機で処理できるものを選ぶ。食洗機を使うなら食洗機対応の食器を選ぶのと同じです。
機械を自分の生活へ合わせるだけではなく、生活用品のほうも機械へ合わせる。その方が、長い目で見れば人間がやる仕事を減らせます。
今回のトーマス氏の動画を見て、
そう!それなんだよ!
と思ったのは、この部分です(笑)
7.洗濯屋だからこそ言いたい。「人生の時間を、洗濯に使いすぎるな」
クリーニング屋として以前から思っています。
みんな、洗濯を疎かにしすぎてる。
一人暮らしを始めるとき、親からちゃんと洗濯を教わりますか?たぶん、ほとんど教わらない。洗濯なんて、教わるほどのことじゃないと思われています。
だからみんな、何となく自己流で覚えます。
洗剤は多い方が落ちそう。柔軟剤は入れるもの。洗濯物は干すもの。乾いたら取り込んで、畳んで、しまうもの。
でも洗濯について少し知識があれば、
本当にそれ全部必要?
と考えられます。
洗濯ネットで先に仕分ける。同じ靴下を揃える。洗剤を量らない。干し方を変える。乾燥機を使う。乾燥機で処理できる服を選ぶ。洗濯をまとめて処理する。
一つひとつは小さなことです。
でも洗濯は、一生に一度しかしない家事ではありません。週に何回も、それを何十年も続けます。
だから毎回の数分を減らす意味は大きい。
私は洗濯屋ですが、皆さんに洗濯へ詳しくなって、毎日時間をかけて丁寧に洗濯してほしいわけではありません。
むしろ逆です。
必要なことだけ知って、洗濯に使う時間を減らしてほしい。
その浮いた時間で、子どもと遊べばいい。筋トレすればいい。仕事してもいい。寝てもいい。
そして、もっと究極を言えば「洗濯そのものをやらない」という選択肢だってあります。
家庭なら洗濯代行という方法がありますし、法人ならスタッフが毎日洗濯している仕事そのものを外注することもできます。
もちろん洗濯代行には経費がかかります。でも、自社で洗濯するのも無料ではありません。
スタッフが洗う。取り出す。干す。乾かす。畳む。しまう。
その時間にも人件費は発生しています。
そして意外と見落とされるのが、洗濯に使っている「場所」です。洗濯機を置く場所、乾燥機を置く場所、乾燥機がなければ干す場所。
店舗や事業所なら、そのスペースにも家賃がかかっています。
洗濯代行の料金だけを見て「自分たちで洗った方が安い」と考えるのではなく、「スタッフの時間+洗濯に使う場所+設備や洗剤などのコスト」まで含めて考えてみる。
誰だって、本当は洗濯なんて手放したい(笑)
その上で、経費をかけてでも本業へ時間を戻す価値があるのか。そこまで考えて初めて、洗濯代行の本当のメリットが見えてきます。
今回のトーマス氏の動画を見て、私が一番共感したのも結局ここでした。
ドラム式か縦型かという話の先にあるのは、
洗濯機の話じゃなく、時間の話。
限られた人生の時間を、毎日の洗濯にどこまで使うのか。
私は洗濯屋だからこそ言いたい。
人生の時間を、洗濯に使いすぎるな。
トーマス氏。
あなたの言っていること、北海道の洗濯屋にはちゃんと伝わっています。
乾太くんを人生トップ3級に愛用している洗濯屋ですら、今回の話には同意しかありません(笑)
北海道から、全力でエールを送ります!
この記事、本人まで届いてくれ!(笑)














