息子を床から抱き上げる。
たぶん、1日に何回もやっています。
遊んでいる息子を抱き上げる。
お風呂へ連れていく。
眠くなったら抱っこする。
朝はおんぶして、大型犬2匹の散歩へ行く。
息子の体重は約10kg。
重量だけで見れば、そこまで重くありません。
でも、毎日何度も床から抱き上げていて、ある時ふと思いました。
これ、ほぼデッドリフトじゃん。
私は筋トレの中で、デッドリフトが一番好きです。
ベンチプレス100kgが目標なのに、一番好きなのはデッドリフト(笑)。
重いものを床から持ち上げる。
やっていることだけ見れば、かなり単純です。
でも、重量が上がってくると、全然単純じゃない。
どうやって重いものを持ち上げるのか。
なぜ腰が痛くなるのか。
どうすれば腰だけに負担をかけずに持ち上げられるのか。
高重量を扱うようになると、嫌でも身体の使い方を考えるようになります。
そして、重量を更新できた時の快感。
あれは、たまりません(笑)。
ヒップヒンジなんて、人生で使ったことがなかった
デッドリフトで覚えた身体の使い方の一つが、
ヒップヒンジ。
簡単に言うと、腰を丸めて前屈するのではなく、股関節を折りたたむようにお尻を後ろへ引く動きです。
お尻や太ももの裏を使って、身体全体で重量を持ち上げる。
これ、筋トレを始めるまで意識したことがありませんでした。
というより、
「股関節を使って物を持ち上げよう」なんて、普通に生活していて考えない(笑)。
でも覚えてしまうと、日常生活でも勝手に使うようになります。
床にいる息子を抱き上げる時もそう。
腰だけを曲げて持つのではなく、股関節を使う。
荷物を持つ時も同じです。
そしてこれから双子が生まれたら、抱き上げる回数はさらに増える。
父親になって、
デッドリフトって、筋トレというより日常生活の練習だったのかもしれない。
と思うようになりました。
足の裏で、地球に圧を掛ける
もう一つ、デッドリフトを始めて強烈に意識するようになったのが、
足の裏です。
重いバーベルを腕で引っ張り上げるというより、私の感覚では、
足の裏で地球に圧を掛ける。
こっちの方が近い。
足の裏で床をしっかり押す。
その力を脚、股関節、身体全体へ伝えて、結果としてバーベルが上がる。
重量が軽いうちは、靴なんて何でもいいと思っていました。
でも重量が上がってくると、足元のわずかな不安定さが気になるようになります。
そこで問題になったのが、ONのランニングシューズでした。
歩くには快適です。クッションも柔らかい。
ウォーミングアップにトレッドミルに最高です。
でも、高重量を扱うと、その柔らかさが逆に気になる。
体重とバーベルの重量が乗った時にソールが沈んで、足元が安定しない。
これ、デッドリフトには合わない。
そう思って、かなり早い段階で手放しました。
「あ、これか。」が分かった瞬間
そこで思い出したのが、ゴールドジムのガチな人たちです。
重い重量を扱っている人ほど、
コンバース。
スタンスミス。
みたいな、ごく普通のスニーカーを履いている。
以前の私は、それを見て、
「あえて普通のスニーカーで筋トレしてる俺、分かってるだろ?的なやつかな。」
くらいに思っていました(笑)。
回り回って、
「普通のスニーカーでやってる俺、すげーだろ。」
みたいな。
ところが、自分でデッドリフトの重量を上げていくと分かりました。
柔らかいソールは沈む、不安定。
高重量になるほど、足元は安定していた方がいい。
足裏でしっかり床を捉えたい。
その瞬間、
「あ、これか。」
と思いました。
あの人たち、カッコつけて普通のスニーカーを履いていたわけじゃなかった(笑)。
ちゃんと理由があったんです。
そして、その理由を知識ではなく、自分の身体で理解できた時。
これが、妙に嬉しかった。
「俺も、そっち側の人間になれたかもしれない。」
と思えたからです(笑)。
重量が増えたこととは、また違う嬉しさでした。
今まで意味が分からなかったものが、自分の経験によって分かるようになる。
筋トレの面白さって、こういうところにもあるんだと思います。
前回の育児録で書いた「パパザップ」では、息子を抱えてスクワット50回×3セット。
自宅にパワーベルトがなかった頃は、腰が痛くなることもありました。
だからベルトを用意しました。
でも、ベルトを巻けば何も考えなくていいわけではありません。
結局大事なのは、
自分の身体をどう使うか。
そこでも、デッドリフトで覚えた感覚が役に立っています。
筋トレを始めた時、
「将来、子どもを安全に抱き上げるためにデッドリフトをしよう。」
なんて考えていたわけではありません。
家族のために鍛えていたわけでもない。
ただ好きでやっていただけです。
でも父親になってみたら、
ヒップヒンジも。
足裏で地面を押す感覚も。
重い物を持つ時の身体の使い方も。
いつの間にか、全部日常生活で役に立っていました。
筋肉が大きくなる。
重量が伸びる。
それも筋トレの成果です。
でも今は、
腰を痛めずに息子を抱き上げられることも、十分な成果だと思っています。
これから息子はもっと重くなる。
さらに双子も生まれる。
抱っこする人数まで増えます(笑)。
だったら、自分の身体くらいは、なるべく上手に使いたい。
デッドリフトで学んだことは、ジムの中だけのものではありませんでした。
今日の育児のクリーニング
デッドリフトで鍛えたのは筋肉だけじゃない。自分の身体の使い方を覚えた。
心を、クリーニングする場所。
次回予告
【市川育児録 #7】
筋トレにハマった理由は、妊活だった。
今では完全に趣味になっている筋トレ。
ベンチプレス100kgを目標にして、デッドリフトの重量更新に喜んでいます。
でも、そもそも筋トレを始めたきっかけは、
筋肉を付けたかったからではありません。かっこよくなりたかったわけでもありません。
きっかけは妊活でした。
子どもが欲しいと思ったことで、身体、食事、睡眠について考え始めた話を書きます。















